HighlySensitivePersonsはどういうことで困るのか?

Highly Sensitive Persons略してHSP。
日本語では「敏感すぎる人」と訳します。
医師からは「過敏性症候群」と言われたような気がするのですが・・・。
あまり使われていないようです。
でも、この方が病院で言いやすくて良いと思います。

医師からもらった書類を眺めて思ったのは、
「そう言われればそうかもぉ~」程度でした。
すごく困ったという意識がありませんでした。

親からは「気の持ちようだ」と言われて育ち、
どちらかというと「過敏」は罪悪のように思っていたので、
医師に言われた時は実はちょっとショックでした。
(「森歩き」→「KEEP・気の持ちよう」参照)

無意識のうちに過敏にならないようにふるまっていたと思います。
「おおざっぱ」とか「豪快なひと」にあこがれのような気持ちがありました。
まあ、私には向いていないんですけど。

では、どういうところに心当たりがあったかというと・・・。

「預言者や芸術家や発明家(右脳的)」
この中のどれでもないですが、
確かに人が思いつかないようなことを思いつくタイプだと思います。

「微妙なニュアンスに気がついてしまう(直感的)」
これは本当にそうです。
子どものころは大人の会話を聞いて、
「この人たちお互いに嫌いなはずなのにどうして仲良く話しているの?」
なんて思っていました。
「たぶん本人も気が付いていないような感情」に気が付いてしまいます。

「自分個人の考えについて思いをめぐらせる(内向的)」
常に自分の中に答えを見つけたがっていると思います。
ただ、若いころはそういう自分の状態に無頓着だったと思います。

「周囲の人の気分や感情に左右される」
これもそうです。
エネルギーを吸い取られてぐったりします。
(「森歩き」→「HSP」参照)

「監視や時間制限や評価をされるのが苦手」
うん。ほんとに嫌。
人のことにいちいちとやかく言わずにはいられない人って一番苦手。

「過去や未来について考えることが多くなる」
まあ、つまり自分の思考の中をぐるぐるしているわけですね。

他にも
「良心的で慎重な人」
「じっとしていることが得意」
「情報を半意識的または無意識的に処理してしまう」
「間違いを指摘したり、間違いを避けられる」
「学んだと気が付かずに学んでしまう」
この辺りはたぶん無意識の領域なので自覚はありません。

でも、こうしてみると、
「確かに敏感で多少は困るかも知れないけど、
別にたいしたことないんじゃない?」って、思いませんか?
私はそう思いましたし、それまでも困った自覚がありませんでした。

続きがあります。

一番困るのは自分の「境界」がもろいことだそうです。

「関係のない問題に巻き込まれやすい」
「予期せぬほどたくさんの人にいやな思いをさせられる」
「必要以上に口に出してしまったり、人間関係の泥沼に引きずり込まれたり」
「相手のことをよく知りもしないうちから深く付き合うはめになる」

これを読んで私が何を思ったかというと、
「だから私ダメんずウォーカーなのか~(爆)」
はい。自他ともに認めてます。
筋金入りです
※ダメンズウォーカーとはダメ男とばかり付き合ってしまう人のことです。

これは幼児期に形成された精神的な不安定さが原因で、
一度不健全な愛着を身に着けてしまうと
なかなか安定した関係を結ぶことは
心理療法以外の人間関係では難しいそうです。

「親しくなると逃げ出したくなる」
「誰かと付き合っていないといられない」
「捨てられるかもと思うと追いかけたくなる」
などが不安定さの例としてのっていましたが、
私の場合は
「遠くへ行こうとする人ほど追いかけたくなる」でした。
親しくなりすぎるのも嫌なので遠距離恋愛ばかりでした。

まあ、人生何事も気が付いた時には遅すぎるってありますよね(遠い目)。

さて、困る状態になる原因のところに
「幼児期に形成された」という言葉が出てきました。

ということはつまり、
家庭環境によってずいぶん違うらしいということです。
次回はそのあたりについて書いていこうと思います。