Highly Sensitive Personsはどう生きたら良いのか

Highly Sensitive Persons略してHSP、
訳すと「敏感すぎる人」は親がよかれと思った方法で育てても、
HSPの特性故に精神的に不安定になるようです。
(「HighlySensitivePersonsの『不健全な家庭環境』の背景にあるもの」参照)
けれど生まれてすぐにHSPとはわかりません。
大抵の場合成長して何らかの問題があって初めてわかるようです。

医師からもらった資料には
精神科を受診しなければならなくなった場合の対処が書いてあります。
まず、HSPの敏感さをわかってくれる医師を探すこと。
(これはほとんどいないと思った方がいいかもしれません)

長い間神経の高ぶり過ぎが続くと神経末端のセロトニン量が減って
気分が沈んでくるそうです。
その場合は一時的に精神活性的な薬を服用する場合もあるようです。

けれどHSPの薬に対する過敏さは「思い込み」ではないし、
副作用を恐れるという精神活動から何らかの反応がおこる場合もあるそうです。

薬以外の方法として、
散歩、深呼吸、マッサージ、健康食、恋人、音楽、踊り、ハーブ
などが紹介されています。

私も以前このブログで自分なりの「神経過敏さとの付き合い方」を
紹介しました。
(「私の神経過敏との付き合い方1~4」参照)
とてもたくさんあります。
頑張って読んでください。

資料には「社会不安症」の資料も添えられていました。
そこには
「不安障がい児は未治療のままだと学力低下や不安障がい、
うつ病、薬物乱用などの問題が発生しかねない」とする、
米国人研究者の記事が添えられていました。
「薬物療法と認知行動療法の組み合わせが今のところ有効であるが、
どの治療法が最適かさらなる研究が必要」とも書かれていました。

これはあくまで「社会不安症」を発症した場合の西洋医学の治療方法です。

私は医療方法は西洋医学だけとは思っていません。
人間は一つの医療法で健康になるほど簡単な生き物ではありません。
それぞれの医療方法が
「人間を健康にしたい」という同じものを目指しているなら、
隣に並ぶ医療方法と「争う」ことを考えるのではなく、
ともに知恵を出し合って人を治療して欲しいと考えています。


私は発達障害及びHSPの二次障害があった時期があります。
(「森歩き」→「暗闇」参照)
けれど精神科の治療を受けていませんが、
危機的状況から生還しました。

ですからこれをお読みになった方も、
絶望はしないでください。
西洋医学以外にも東洋医学、
ホメオパシーなどの医療方法があることを忘れないでください。


では、病気を発症していない人はどうしたら良いのでしょうか?

私はこう思います。

「この世に完全にゆがみのない人間なんていない」

きっと、どんなにベストな子育てをしても、
人はきっとゆがみます。
今の時代のベストな子育てが、
明日、ベストとは限らないからです。

ゆがんで、壁にぶつかって、そのたびに苦しんで、
その時初めて人は自分と向かい合い、成長していくのではないでしょうか?
HSPであっても、アスペであっても、
何か病気があっても、それはきっと必要なものなのです。
時間をもとには戻せないなら、
無様でも、真剣勝負でその問題と向き合うしかないのではないでしょうか?

なんか、月並みな結論ですね。
でも、これは私が経験から得たものです。

人よりはちょっとばかり大変な性質を持っているかもしれないけれど、
この世でたった一人のあなたを愛してあげてください。
私もそうするよう努力しています。
頑張って生きている自分を褒めてあげましょう。

私は以前アナフィラキシーのことを書いた時に、
「この体と生きていく」(ブログ2012,5,29参照)
と書きました。

たとえ発達障害があっても、HSPであっても、
病気であっても、ACであっても、
そのままの自分を受け入れる覚悟をして生きていきたい。

それが私の答えです。

私はこれを他の人に強要するつもりは全くありません。
障がいを憎み、親を怨み、
世の中のすべてを羨んだり憎んだりして生きていくのもまた人生だと思います。
それを他の人が勝手に「正否」のレッテルを貼っていいとは思いません。
その人の人生はその人だけのものです。

ですが私はその人が他者を傷つけることなく幸せになれる答えを
見つけてほしいと願っています。

あなたはどうしたいですか?
それを見つけてください。
「森歩き」→「森歩きのススメ」参照)