「見えない人に、見えることを説明し、理解してもらうのはとても難しい」
どうか、「見える」と言うことを傲慢だと思わないでください。
私たちHSPはその「見える」ことで、
理解されず、
蔑まれ、
長い間孤独の中で暮らさなければならなかったのですから。
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HSPはあらゆる刺激に敏感な性質ですが、
普通の人ならわからないことを感じ取ってしまう体質でもあります。
例えば、
「笑顔で会話している人達がお互いに嫌いあっていることがわかる」
「いい人だと言われている人が実は、汚さ、狡さ、傲慢さ、自己顕示欲で行動していることがわかってしまう」
「可愛く優しい、女性らしい女性の『計算』がわかってしまう」
「必死に良い人を演じている人の、その人自身も自覚していないような『もうやめたい』と言う心の叫びを感じ取ってしまう」
それは、言葉でうまく説明できるようなことではありません。
理屈ではなく、感覚としてとらえることがほとんどだからです。
その人自身も無意識でやっていることすら感じ取ってしまいます。
でも、HSPは生まれた時からそれが「普通」だと思っているので、
その感じたことを人に話してしまいます。
他の人に話しても理解されないなんて思いもしないのです。
何故なら、HSPは「良心的である」と言う特徴を持っているので、
周囲の人がそれを悪くとらえるなんて思いもしないからです。
その結果、
「何を言っているのかわからない」
「宇宙人みたいだ」
「頭がおかしい」
「被害妄想だ」
と、言われてしまいます。
そういうことを子どものころから繰り返しているうち、
すっかり自分に自信を無くしてしまいます。
自分でも「自分はおかしい、普通じゃない」
と、コンプレックスを持つようになります。
そこから無理やり「普通に」なろうとする人もいます。
(かつての私がそうだったように)
そうして普通になろうとして、普通の人と友達になったとしても、
その間には「違う人だ」と言う感覚が付きまといます。
(中には判らなくてもそのままを受け入れてくれる希少な方もいらっしゃいます)
この「普通じゃない」と言うことを傲慢、思い込み、と思う人もいると思います。
けれど、私たちHSPにとっては厳然と「違います」
それは、HSPではない方にいくら説明してもわからないと思います。
だから、いつの間にか、説明することをあきらめてしまいます。
自分はおかしい、と言うことにしてしまった方が楽だと思ってしまうのです。
そうして、「自分は誰にも理解されない」という、
深い孤独の中で、長い間暮らすことになるのです。
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これはかつての私のことでもありますが、
私の出会ったほとんどのHSPの方が経験していることでもあります。
そういうHSPの方に私がいつもお伝えするのは
「自分の感覚を信じていいんですよ」
「それが正しいんですよ」
と、言うこと。
そうして、
「私はあなたの感覚を信じます」
と、言うと、闇に光を見つけたというような表情をされます。
例え、会ったこと、見たことのない人の話をしていても、
それが本当か嘘か、勘違いかが私にはわかります。
何故なら、その人の言葉から出る波動がそれぞれ違うからです。
(私はこれを長女に習いました)
もちろん、同じHSPでも感じ方が違うこともあります。
けれど、私はすぐにその相手の感覚を否定したりしません。
「何故感じることが違うのか?」を考えます。
自分の感覚を信じているから、
相手の感覚も尊重できます。
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かつての私は、誰からも理解されず、大勢の人と一緒にいても孤独でした。
その頃を知る一部の人からは未だに「頭がおかしい」と思われています。
けれど、自分がHSPであることを知り、
理解し、自分を肯定し、受け入れて、
「自分の感覚を信じていい」と思えるようになってからは、
同じものを見、感じ取れる方と出会えるようになってきました。
それはまだ少ないけれど、それでも、その出会いは
この地球上に生きていていいのだと言われているような感覚をもたらしました。
私もすぐに自分の感覚を信じれたわけではありません。
それを教えてくれたのはレイキヒーリングの師匠です。
師匠からはほとんどレイキについて教えられませんでしたが
(それは自分で本を読めばわかることなので)
「スピリチュアルなことは特別ではなく普通だ」と言うことと、
「自分の感覚を信じろ」と言うことを
何度も何度も何度も叩き込まれました教えていただきました。
だから私は師匠をとても尊敬しているし、
一生かなわない相手だと思っています。
そうして、今はそれを出会ったHSPの方々にお伝えしています。
いつか、私を中心に点在しているHSPの方々がつながって行ってくれたらいいなと思っています
自分は一人ではない。
自分の感覚を信じて良い。
そう思えた方々がお互いを確認したら、
きっと自分だけではなかったと驚くことでしょう。
そうして、今度はその方たちが、新たに出会ったHSPの方々に伝えて行ってくださったら・・・、
と、願っています。
どうか、今孤独の中にいるHSPの方々。
あなたの感覚を信じてください。
あなたは一人ではありません。
あなたは間違っていない。
私の感覚と違ったとしても、間違っていない。
少なくとも、今ここにいる私だけは、そう信じています。
どうか、孤独の闇に負けないで。
その闇の中には、多くの仲間がいるはずですから。