神経過敏な困った人との付き合い方 実践編2

HSP、もしくは神経過敏な人、
ぶっちゃけ困った人とのつきあい方です。
神経過敏な困った人との付き合い方 実践編1」からの続きです。

3、神経過敏な人に指導しなければいけない上司、
  あるいは思春期の子の親御さんの場合

まずは、お疲れ様です。
ご苦労、お察しいたします。

思春期以降の大人の部類に入ってもなお困った行動をとる人は、
適切な指導が受けられなかったか、
色々言われてむきになっているかだと想像します。

今までの経験上、
「私ってかわいそう」と思っている人が多いような気がします。

そういう人に事実を淡々と述べて注意しても聞くわけありません。
即座にあなたは「加害者」になってしまいます。
そんなつもりがなかったとしても。

神経過敏な人は相手の微妙な感情を「感じる」ものです。
「読み取る」ではありません。
理論的なものではなく、感覚です。
「だって、なんとなくそう感じるんだもの」
「神経過敏な人との付き合い方 基礎編」を今一度読んで、
心をニュートラルにしてくださいね。

神経過敏な困った人々」で、
わたしの出会った困った人のエピソードを書きましたが、
そのうちの③を例にとります。
お手数ですが、お読みくださいね。

周囲の人が自分が原因で辞めてるのだとしても、
顧客から苦情が来ていたとしても、
その人はおそらく全くわかっていないかもしれません。
何故なら、自分は神経過敏で傷つけられる方だと思い込んでいるからです。

そういう人に事実を突き付けても、
「上から物を言っている」
「一方的に決めつけている」
「心当たりのないことで私を辞めさせようとしている」
と、思うだけで効果はないどころか、
あなたが悪者になるだけです。

殻は外側からつつけばつつくほど、
守ろうとして固くなります。
中から開けようとさせるしかありません。

それにはできる限り質問形式で話すことです。
相手から反省をひきだすのです。

例えば、
「あなたが原因で多くの人が辞めていった」
ではなく、
「人がたくさん辞めていったけど心当たりあるかな?」

「辞めた人はあなたが原因だと言っている」
ではなく
「辞めた人たちはあなたが原因だと言っているけどあなたの側から見るとどうだろう?」

「顧客からの苦情も多くて困る」
ではなく
「顧客と何かトラブルはなかっただろうか?」

など、まずは相手の気持ちや意見を聞く姿勢を示します。
質問攻めではなく、あくまで問いかけですよ。

けれど全く自分に原因があると思っていない場合は、
・・・困りましたね。
一つ一つ事例をあげて事実確認をしてみましょう。
そして逆の立場だったらどうだろうか?と、問いかけます。

その上で改善策を示してみましょう。
勿論「こうしろ」と言う命令ではなく、
「こうしてみてもらえないだろうか?」という提案で。

いや、ホント、お疲れ様です。

簡単にくびにできるならこんなことしなくていいのですが、
例にもあったように「パワハラ」と言われかねません。
逆ギレされたり、今はやりの「新型うつ病」になったり・・・。

訴訟を起こされる場合もあるようです。

思春期の子供の場合、
反抗期です。
あなたにも覚えがあるはず。
わかっていても反発したいんです。
何も答えないかもしれません。

でも、迷惑をかけた人の気持ちを伝え、
自分の似たような失敗談も添えてその子の気持ちに寄り添ってあげてください。

すぐに変化は期待しないでください。
人はすぐには変わりません。

ぼかっと殴って、とか、
何か感動的な一言をきっかけに、とか、
そんなもので人が変わるなんて、
一昔前の漫画かドラマだけです。


4、困った人が目上の人の場合

この場合、一番適している言葉はこれです。

「さわらぬ神に祟りなし」

きっと相当嫌われているのでしょうが、
今まで変わらなかったのでしょう。
いまさら変わるわけありません。

挨拶、返事をしたら、
できるだけ近寄らないようにするしかありません。

ここで大事なのはこう思うことです。

「他者は変えられないけれど、自分は変えられる」

あなたが大人になるチャンスだと思うしかないんですよ。きっと。

どうしても仲良くしなければいけない場合は、
見えないところでその人に親切にします。

湯飲みやコップを洗ってあげるとか、
何か失敗していたらフォローしてあげるとか、
で、自分からは絶対に何も言わない。
相手が気付いて文句を言ったらとりあえず言うことを聞きます。
でも、ひねくれているから文句を言いはしたけれど、
やってほしがっている場合もあります。
その辺は見計らって時間をおいてから再びやってみましょう。


それでもダメな時ってありますが、
まあ、一番はできるなら困った人には近づかないことです。
それはずるさではありません。
賢さです。
自分を振り返って反省することは大事ですが、
自分を責める必要はありませんよ。
お疲れ様でした。