ホメオパシーは200年ほど前にドイツの医師ハーマネンが考え出した医療方法です。
ハーマネンはある時マラリアの薬である「キナ皮」を健康な人が飲んだらどうなるか?と思い自分で飲んでみました。するとマラリアそっくりの症状があらわれたのです。
そこから健康な人に「ある症状を引き起こす物質」は「その症状を取り除く」こともできるというのを発見したのです。
実はこの「同種療法」は古代ギリシャの時代に発見されていたのですが、
忘れ去られていたものをハーマネンが再発見したのです。
でもそのまま飲んだのでは毒になる物質もあります。そこでハーマネンは「希釈」(原物質が残らなくなるまで薄める)「振とう」(激しく振る)することによりその物質のもつ「情報」(自己治癒力を強力に刺激するもの)のみをひきだすことに成功し、副作用の全くない「レメディ」(西洋医学でいえば薬に当たるもの)を発明しました。
簡単に説明するとホメオパシーは身体に入り込んだ不自然なもの(有害物質・病原菌・良くない考え方・心の傷など)を体の外に排泄し、自然治癒力を正常な状態に戻し、その人本来の健康で幸せな姿に戻す治療法です。
以前はレメディに原物質が存在しないことから「インチキだ」「プラセボ効果だ」と言われバッシングを受け続けていましたが、現在は量子力学の発展によりその原理が証明されようとしています。
日本には普及し始めて10数年ということもあり、なじみのある西洋医学とは全く違う考え方からなかなか一般的になりません。
ですが「副作用がない」「有害物質を含まない」「西洋医学では治療できない病気まで治療できる」「レメディ開発に動物実験を伴わない」などの理由で少しずつ浸透し始めています。
ここはあくまでホメオパシー治療への入り口として簡単に記述いたします。
基本的に私の治療経験から得た知識と情報を中心に書いています。
「素人はこの程度わかればいいんじゃないの?」
「本当はこうかもしれないけど、実際に治療を受ける立場からするとこの方がやりやすい」
など、実感からのアドバイスもあります。
こちらを読んでホメオパシーに興味を持たれた方は是非書籍を手にして読んでみてください。(参考書籍参照)
またブログの記事にはホメオパシーを用いた私と私の家族の治療体験が多数記載されています。
このHPの「ホリスティック医療」の記事にもホメオパシーが登場します。
そちらも参考にしてみてくださいね。
必ずご自分が納得いくまで良くお調べください。(調べる時の注意点参照)
医療方法の選択も利用も自己責任で行うものです。ご自分とご家族の健康を人任せにしてはいけません。
健康の基本
人は体に害の少ない良い食べ物と水分を取り、そこから栄養を吸収し、
それを体中に滞りなくめぐらせ、不必要なものを排泄することで健康を保つことができます。
もちろん適度な休息も必要ですし、適度な運動も必要です。
精神も魂も同じです。
その人本来の姿をゆがませるような心の在り方は自分を苦しめるだけです。
普段健康に悪い生活をしているのに、
病気になったら医療機関で治療して「なかったこと」にはできないのです。
治療の範囲 |
心・体・魂のすべて 病名が判らずとも症状にあわせて治療できる ただし物理的変形は除く |
治療の方向性 | 自然治癒力と同じ「促進」の方向 |
得意な治療 |
病名が判らなくても全てにおいて治療できる 過去に発生した病気やけがも時間をさかのぼって治療 遺伝的体質の治療 性格の改善 トラウマの解消 薬害・医原病の治療 |
不得意な治療 | 骨折して骨が曲がったなどの変形は元に戻せない |
治し方 |
自然治癒力を高め病原菌、トラウマ、薬害などを取り除き その人本来の健康な状態に戻す |
治療の対象 | 心・体・魂すべて一度に治療 |
問題点 |
ホメオパスが国家資格ではないため一定の基準が満たされない 健康保険が適用されない 西洋医学の医師に比べホメオパス(専門家)が少ない 治療機関が少ない 書籍・情報が少ない レメディを手軽に購入できない(薬局に売っていない) バッシングを受けやすい 知らない人から「宗教」などと誤解されやすい 好転反応が強く出た場合はつらい 自分でもある程度勉強しなくてはならない |
良い点 |
一度に身体も心もすべてを治療できる 自然治癒力を活性化することにより根本治療が可能 副作用がない 治療することによって自然治癒力を高める 西洋医学で治療できない病気も治療できる スピリチュアルな症状も治療できる レメディ開発に動物実験をしない 耐性菌・耐性ウイルスを作らない 下痢・嘔吐などで薬を消化できない時もレメディならとれる 一日何度でも薬をとれる ペットや動物にも使えて安全 レメディを内臓経由で吸収しないので内臓に負担がかからない |
ホメオパシーで治療するとしても検査は受けましょう
西洋医療以外の治療法を選ばれる方の中には西洋医学を毛嫌いしていて全く病院へ行かない
方がいるのですが、「病気治療の5段階」にも書いたように、まずは検査を受けましょう。
西洋医学は検査機器による検査が得意です。
そこで受けた放射能やバリウム、麻酔の害があってもホメオパシーで取り除くことができます。
そして更に東洋医学の見立てもレメディ選択の参考になります。
ホメオパシーはまずどのような症状か理解することが必要です。
病院へ行くまでのつなぎとしてレメディをとっていると、行く前に治ってしまうというのもよくあることです。
急性症状と慢性症状
かかったばかりの風邪や下痢、腹痛、口内炎など症状が出てすぐのものを「急性症状」と言い、セルフケア出来ます
急性症状以外の「慢性症状」の病気は素人にはケアできません
プロのホメオパスの治療を受けましょう
また、治癒にはその状態になるまでにかかった日数分だけかかると考えたほうが良いようです。
何年も出ている湿疹、何年も痛い身体、遺伝的病気、何年も悩んでいる偏頭痛などは簡単に治るとは考えない方が良いようです
ただし、根本治療できるので「病気や痛みで悩み続ける」状態はなくなると経験上思います
症状にあわないレメディをとっても効果はない
ホメオパシーはとても効果の高いケア方法だと私は経験上思います。
ただし、症状にあわないレメディをとっても全く変化はありません。
レメディをいくつか変えてみてそれまでの症状が嘘のように改善することが多々あります。
このことから「ホメオパシーはプラセボ効果だ」とする意見は間違いであると実感しています。
一番大事なのは観察力・分析力
適切なレメディを選ぶときに大切なのは症状を発している人の状態を良く観察し、日頃の生活習慣(寝不足・疲れ・栄養不足・心理的状態など)を分析することだと私は経験上思います。
例えば同じ「咳」と言う症状でも「痰が出るのか?」「空咳なのか?」「痰の色は?」「その前にあった症状は?」「いつ出るのか?」「どういう時に悪化(もしくは好転)するのか?」「何時ころ出るのか?」など細かく観察しなければ適切なレメディを選ぶことはできません。「咳だから○○のレメディね」と言う感覚ではだめなようです。
※本来は西洋医学薬もこれと同じことが言えますのでご自分で薬を選ぶときは専門家のアドバイスを受けましょう。
病気や症状は「その人の状態をあらわすもの」と考える
西洋医学ベースの考え方だと悪者扱いされる病気や症状ですが、ホメオパシーはあくまでその人の状態をあらわすものとして考えます。
「のどの痛み」「鼻水」「鬱」「不眠」などその人の心と体が症状を表に出して教えてくれているのです。
それが出てこなければその人は病気のままで、ある日命がなくなるまで気が付かないでしょう。
症状があるから治療できるのです。
症状はありがたいのです。
ミネラルを十分に補給しましょう
ホメオパシーで治療を始めると、体の中の悪いものが排泄され、血液や細胞などが新しく作り替えられることから、身体がミネラル分を必要とします。(あると便利なもの「ミネラルセット」参照)
出来ればサプリメントではなく自然の食品から補給しましょう。
私は上白糖ではなく三温糖や黒糖・オリゴ糖などミネラル分を含む砂糖に変えたり、天然塩を使ったり、野菜を多くとるようにしたり、ミネラル分の多いミネラルウォーターを選んで日ごろからたくさんとるようにしています。
(現在はフードヒーリングの理論に従い、動物性食品、砂糖類は取らない食事をしています)
自然治癒力と治癒の方向性について
病気や症状は「健康で完璧であるその人本来の状態」に入り込んだ「その人本来ではないもの(病気・痛み・心の状態など)」を外へ押し出そうとするためにあらわれます。
肺に良くないものが入り込んだら咳として、鼻だったら鼻水として、良くない考え方だったら「鬱」などの精神症状として。
熱は体中に病原菌などが入り込んだとき体温をあげてそれをやっつけようとする働きです。
痛みは負傷した細胞を治すために血流が増えるので痛みます。
西洋医学はこれらの働きを止めるものですが、ホメオパシーは他の各国に伝わる伝統療法と同じ「自然治癒力を助けて病気を早く治す」と言う治療法です。
好転反応について(吹き出し・毒出しと呼ぶこともある)
身体が自然治癒力を働かせて症状を外へ押し出そうとするとき、一時的に症状が悪化したように見えることがあります。
「咳」がひどくなったり、「湿疹」が増えたり・・・。
上記にもありますが症状を押し出すのが自然治癒力の力なのです。
押し出さないことには治りません。
ホメオパシー他、様々な療法でこの好転反応が出ます。
それまでため込んでいた「怒り」「悲しみ」などの感情が噴出してくることもあります。
プラクティカルホメオパシーではこの好転反応で出た症状に対してもケアを行えます。
経験上、好転反応で下痢が激しい場合は迷わず病院へ行った方が良いようです。
下痢は体中の悪いものを出そうとするので血液の状態が悪くなりますし、脱水症状になりやすいので注意しましょう。
でも、出きった後はそれまで悩んでいた症状がすっきり無くなったという経験をたくさんしています。
ちなみに我が家の例で言うと、2年間続いた3女の下痢も数年間続いた長男の腹痛も激しい下痢で入院した後、ぴたりと無くなりました。
好転反応が激しく出ないようにするコツ
身体にたまった悪いものを押し出すのが好転反応なら、「普段から悪いものをためない」ように気を付けましょう。
症状があらわれたらそれを「止めず」押し出すケアをする
日頃から身体に悪い食べ物などをとらない
生活習慣に気を付け(寝不足・過労・運動不足など)自然治癒力を正常に保てるようにする
自然に湧き出てくる「感情」を否定し抑え込まず、その意味を考え、ケアする
インナーチャイルドの癒しをする
等々・・・
バッシングについて
世界中でホメオパシーに対するバッシングが行われた歴史があります。
その内容はホメオパシーをある程度勉強した人ならあきれるような事実無根のものや、事実のようでいて、悪意を持って歪曲させたものです。
しかし、バッシングを受けているものはホメオパシーだけではありません。
「EM」「自然農法」「生体エネルギー」などいずれも定期的に攻撃を受けています。
共通点は「現在の考え方を180度ひっくり返すようなものであること」
「全く新しい考え方でなじみがないためにバッシングの内容が本当かどうかわからないもの」
「それが広まれば全人類のためになるものであること」
そして、「攻撃の仕方がマスコミを使って人心操作の形態をとること」です。
これからバッシングされているものを見つけたら(ホメオパシーに限らず)
単純に「正否」の判断をせず、良く観察してみてください。
遺伝的体質の治療について
他の医療方法では遺伝的体質は治療できないとされていますが、ホメオパシーには「マヤズム治療」と言う遺伝的体質の治療があります。
ホメオパスのケアが必要です。
「リュウマチ」「糖尿病」「癌」などの治療もできるとされています。
クラシカルとプラクティカル(用語解説参照)
クラシカルホメオパシーは「その人にあうレメディは根本的に一つだけ」としています。
東洋医学でも「その人を治すツボは一つだけ」とする流派があるので間違いではないのかもしれません。
ですが現代日本人は諸外国よりかなり多い西洋医療薬を体内に入れています(先進諸国の7倍の抗生物質を使用しているというデータがあります)
予防接種なども自然治癒力を弱めゆがませているとされています(西洋医学 誤解されがちな点についての解説参照)
根本の体質の外側に何重にも不自然な症状があり、それらを一つずつ癒し、はがしていくために複数のレメディを使用する必要があるとプラクティカルホメオパシーでは主張しています。
私個人の経験上は素人には根本体質のレメディを選び出すのは難しく、もしあっていたとしても、それが治るのが1週間先でも半年先でもそれをとり続けるというのはとてもしんどいのでプラクティカルホメオパシーを選んでいます。
発達障害その他の病気だらけの体質からみてもプラクティカルの方があっているようです。
必要なレメディは体が教えてくれる
本を読んでいると自分にあいそうなレメディがいくつかあります。
どれをとるか迷うところですが、風邪などの症状でレメディを選ぶうち、自分がとりたいと思っていたレメディであることに気が付きます。
その人に「今」必要なレメディは身体が教えてくれます。