調べる時の注意点

調べると言っても情報が現代ではたくさんありすぎて何を調べたらいいのかわからなかったり、

あるいは調べている途中で目的を見失ってしまうことがあるでしょう。

私は以下の点について気を付けるようにしています。


・まず「何のために調べるのか?」をご自分で確認しましょう

「○○の治療に適した治療法を調べたい」「人から勧められた医療方法について調べたい」など目的がある場合は今一度それを確認してください。

 

・「検査方法」「治療手法」「治療範囲」「問題点(苦手な治療)」「大まかな費用」など具体的事項を設けて調べましょう。

「信用できるか?できないか?」という漠然とした調べ方では、かえってわからなくなります。

人は「信用できるか?できないか?」ではなく、結局のところ「信用したいか?したくないか?」という自分の心に従いがちな生き物だからです。

「信用したくない」という気持ちが先にあれば「信用できない情報」を探し出して自分を納得させようとするものです。

 

・良いことばかり言う情報と悪いことばかり言う情報は信用しない。

どちらも自分の考えに都合の悪いものは隠しているからです。

客観的視点に欠けます。

医療方法にはそれぞれに「得手・不得手」があり、完全なものは一つとしてありません。

 

・「専門家」の意見を信用しすぎないようにしましょう。

資格を持ってはいてもその能力は一律ではありません。

常に問題意識を持ち勉強を怠らない医師・治療師と、「専門家」であることに胡坐をかいている人では歴然とした差があります。

 

私はどの医療方法に限らず、すぐに「体質だから」「精神的なもの」と言う医師・治療師は信用しないことにしています。 

 

・目的を見失わないようにしましょう。

治療法について調べていたはずなのに、

いつの間にか原因を探ることや知識を深めることに夢中になりすぎて、いつまでも治療せずにいる方をインターネット上には良く見かけます。

信頼のおけるデータも、難しい解説も実際に治療しなければどれも机上の空論でしかありません。

ほかの誰か、ではなく、あなたが、あるいはあなたが治したい人が治療されて初めて、調べて勉強した意味があるのです。

 

・調べた情報を鵜呑みにしないようにしましょう。

実際に治療を受け始めてからでも、おかしいなと思ったらすぐに調べなおしましょう。

「昨日の科学」と「今日の科学」と「明日の科学」は同じではありません。

状況は変化するものです。

一度調べても常にアンテナを張っていた方が良いようです。

 

 

 

ウィキペディアについて

インターネットで調べていると必ずウィキペディアのページに行き当たると思いますので注意点を書いておきます。

 

ウィキペディアは世界中の人がボランティアで文章を書いているインターネット上の百科事典です。

その性質上、どうしても書き手の主観が入ってしまうようです。

その項目に好意的な人は好意的な書籍や論文を根拠にあげて好意的な印象の文章を書き、 反対にそうではない人は否定的な根拠をもとに否定的な文章を書いているようです。

 

内容は常に流動的で、書き換えることも出来るし、その文章が気に入らない人が書き手と議論を繰り広げていて

収集がつかなくなっている項目も見受けられます。

 

また、とても特殊な項目があるかと思えば、その一方で汎用性が高いのに書き手がいないために項目だけが存在していて中身のない、あるいは項目自体がないものもあります。

 

つまり、絶対的なものではないということです。

ウィキペディアの記述を根拠に文章を書いている方もネット上には多くいらっしゃいますが、その情報が本当に正確かどうかは他の情報源を調べてから判断しましょう。

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