私の知り合いのA君は頸椎のずれ(と、推測される)が原因で
起き上がることもできないために不登校になっていたのですが、
周囲の人たちは心の病気が原因だと思い込んで、
A君をカウンセリングや精神科などへ行かせ、
向精神薬を飲ませようとしていました。
A君の場合は脊柱側弯症と言う病気がありましたが、
頸椎のずれは頭をぶつけたり、
交通事故などでむち打ちになったり、
あるいは赤ん坊のころの抱っこの仕方が問題でなったりするそうです。
その時は症状が出なくても、
姿勢の悪さや、成長期の骨格のゆがみ、
疲れなどが原因で症状が出ると推測されます。
つまり、多くの人に頸椎のずれの可能性があるということです。
今も引きこもっている人は、
もしかしたら心の問題だけが原因ではないかもしれないのです。
これはあくまで推測です。
けれどもしかしたらこれが今困っていて、
暗闇の中にいる人の一筋の光になるかもしれません。
あくまで可能性があるという前提で、
このA君のエピソードを検証してみます。
1、思い込み
まず一般的に
「不登校=心の悩みや病気」
と思い込んでしまいがちだということがあります。
両親や他の家族、
先生、医師、カウンセラーなど、
多くの人がA君は心の病気なのだと思い込んでいました。
A君ははじめから
「胸が苦しい」「体を起こしているのもつらい」
「息がしにくい」
と、身体症状を訴えていました。
これは側弯症が原因だと推測されますが、
これらはうつ病の症状にもあります。
これが返って誤解の原因になったともいえます。
またA君はもともと神経質で、
高校受験の時にも、
受験ノイローゼ気味だった経緯があります。
そしてA君は口下手で、
自分の感情や体の状態などを
うまく話せないタイプでした。
周囲が心の病気だと思い込んで
色々と働きかけることによって、
自分が理解されていないと感じたA君は
心を閉ざし、
自分の言葉に耳を傾けない人たちに、
何も話さなくなっていきました。
一番の問題はこの
「思い込み」だったと私は考えます。
(検証は次回に続きます)