一人の時間
基本的に、人に会っておしゃべりするのは、
昔は苦手だった。
常に他者との違和感のようなものを感じていた。
アスペルガーと言うのも関係するかもしれない。
けれど様々な壁にぶつかって、
その違和感を乗り越える努力をしてきた。
今は人に会っておしゃべりするのが、
一つの癒しであり、ビタミン剤になっている。
けれど、やはり自分はアスペルガー症候群なのだなあと実感するのが、
どうしても一人の時間が
一日のうちのどこかに必ず必要だと言うことだ。
行動するのも、一人のほうが気がらくだ。
もちろん、友達とランチに行ったり、
旅行に行ったりするのは楽しい。
子どもも可愛い。
それでも一人になる時間がないと、
例えばトイレのような場所で、
スイッチが切れたようにぼうっとしてしまう。
一人の時間には読書や音楽を聴いたりする。
洗濯物を干したりたたんだりしながらなら、
TVを見ることもある。
とにかく、同じ部屋の中に、
他者がいない時間と言うものが、
どうしても必要だ。
1日10分でいいからそういう時間を作るようにしている。
それでもだめなときは、
一人で出かけて一人で食事をして、
自分をリセットする時間が必要になる。