Suicide

私の周辺には、自殺者が多い。
親類にも、友人にも、たぶん、両手では
足りないくらいの人が、自ら命を絶っている。

最初に大きなショックを受けたのは、
高校時代、一つ年下の幼馴染がなくなったときだ。
その時の、言いようの無い悲しさと、
不安や恐怖と、無力感を私はもてあまし、
数ヶ月間は立ち直れなかった。
その後も、誰かが自分であちらの世界へ行くたびに、
「私に何かできることは無かったのだろうか?」
と、自分を責める感情がわきあがった。

何人もの人を見送り、
大人になり、人の親になり、
何度も暗闇からあちらを垣間見て、
今、思うことは、
「自殺を決して許してはいけない」と言うことだ。

どんな理由があっても、苦しくても、
ぜったいに許してはいけない。
それは他者にと言うよりも、
自らへの戒めの言葉。

私は残されたたくさんの家族や友人など、
大勢の悲しむ人を見てきた。
皆、嘆き、大きく打ちのめされ、
その後の人生を、懺悔の気持ちを抱いて生きていくのだ。
この年になると、皆誰もが、
紙一重のぎりぎりのところを歩いている瞬間が必ずあると知っている。
けれど、おそらくは自分以外の誰かのことを思い、
こちら側にとどまっている。

だから、決して、許してはいけない。

そして、私はいつも自らに問いかける。
何故、私の周囲には自殺者が多いのだろうか?と。
そこにどんな意味があるのか。
私は何をすべきなのか?
いまだ、その答えは見つけられない。

 

 

ブログに添えられた文章から

「私は何故このような人生を歩んでいるのだろう?」
そう考えずにはいられなかった。

けれど人がよく考えるように、
生きる意味とは?と考えることは無かったような気がする。
不思議だと言えばそうかもしれない。

まあ、とにかく「何故?」と思ってしまう理由の一つが、
これです。
 


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