これは私なりの瞑想の形。
普通の人は脳を何系統も使わないと知ってから、
それまで普通だと思っていた脳の暴走を意識してしまうようになり、
異常に疲れを感じるようになった。
私の脳をどう扱って良いのかわからず、
夜も眠れなくなった。
人生で初めて、
それまで拒んでいた睡眠導入剤を使うようになった。

たくさんのリラックス方を試したが脳の緊張は取れない。
瞑想をしようとしたが暴走する脳がそれを許さない。

その時私は他の方法でごまかすのではなく、
じぶんに向かい合う方法を選んだ。
これは私が私を知る手立て。
それは危険を伴う冒険。
時には勇気を持って、
自分の姿から目をそらしてはいけない。
そして自分を知りたいという好奇心にかられた探検。

この文章を人目にさらそうと思った理由を説明する時、
私は昔読んだ本のワンシーンを思い出す。
だが、その本がなんというタイトルだったか、
どうしても思い出せない。
それなのに、その1文はいつまでも私の心を離れない。

主人公の少女は暗闇の中を
たった一つだけ遠くに見える小さな光を目指して進んでいる。
その時少女は思うのである。
人間とは暗闇の中の小さな光を目指すように
誰かに何かを伝えずにはいられない生き物なのだと。

私は自分が作り出していた檻を抜け出し、
森へと足を踏み入れた。
それは、私にしか出来ない、
たった一人だけのもの。
本来なら私一人だけの中で消えて行ってもおかしくないものなのだ。
けれど、
遠くに見えるその光は、あまりにもまばゆい。

私は光を目指す。
そうしてその光の先には又、
他者と言う深い森が広がっていることを知っている。
その人もまたいつか森を抜けて、
光を目指すのだろう。
そうしてその光に出会ったときそれぞれの森はまた深くなるのだ。

私は冒険者であると同時に、
誰かの光になりたい。
願うなら、
あかるく暖かな光に。

 

 

ブログに添えた文章から

実は先々週、人生二度目の心臓発作を起こしました。
その後、中々体調が回復せず、
そうなるとやはり、私は何故、
このような体と人生を選んで
生まれてきたのだろうと考えずにはいられません。
けれど、そう言う時こそ私が自分と向かい合う時です。


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