忘れないために

この私の森歩きを公開しようと決めたけれど、
きっとその思いに迷いが生じる日が来るだろう。

インターネットの世界は、この世と同じで、
良い面もあるけれど、悪い面もあると知っている。
現実の世界より、隠れている暗い面が現れやすいかもしれない。

この森歩きは、わからない人には、わからないだろうし、
感じる心をなくして(あるいはかくして)しまった人や、
何かを怖がっている人には耐え難いものだろうと思う。

けれど、私は恐れない。
迷わない。
それらの人たちも、
自分の中にどうしようもないものを抱えている人たちだと思うから。

そして、
今、私と同じような病で周りの理解を得られず、
一人、苦しむしかない人や、
不安でどうしようもない人や、
私と同じように森の中で迷子になってしまった人にとって、
もしかしたら、
暗闇にともる小さな小さな灯りになるかもしれないのだから。

かつて、
その光を求めて、一人、孤独で、不安で、
どうしたらいいかわからず、
自分の中の森を歩くことしかできなかった私のように。
それがたった一人でも、
この私の森歩きが、何かのきっかけになるのなら。

いつか、この思いを忘れないように、
この文章を記す。

2010、9、21

 

 

ブログに添えた文章

この文章は自分の覚書として書いたものなので、
公開しない予定でしたが、
読み返してみるととても重要なものが含まれていると思い、
公開することにしました。


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