西洋医学


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日本では「医療=西洋医学のみ」と考えられがちです。

そのためすべての病気は西洋医療で治さなければいけないと宗教的に信じている人も多いようです。

すべての医療方法は万能ではありません。それぞれ得手・不得手があります。

多くの人になじみの深い西洋医療ですが、実際にはあまりよく知られていないことが多く、誤解から患者側、医療者側双方にデメリットが生じているように私は思います。

 

特に、本来は西洋医療の治療範囲内ではない病気まで治療しようとすることが、医療者側の過剰勤務、医療過誤、医療者の精神疾患、医師不足、保険医療費の増大といった問題を生んでいるように思います。

 

私は西洋医療の特に優れた点は救急医療だと思います。

震災後や世界各地での「国境なき医師団」の活動を目にする度、胸が熱くなります。 

 

ここには患者側として知っておいた方が良い最低限の情報を書いておきます。

気になる事項やご自分の症状に合わせた個別の問題については、必ずご自分でよくお調べください。

(「調べる時の注意点」参照)

ご自分とご家族の健康を人任せにしてはいけません。

 

また、医療方法を利用すれば病気がすべて治ると思ったら大間違いだと私は思います。

一つの医療方法にこだわらず、あらゆる可能性をためし、医療者任せにせず、自分を振り返ってみることも必要です。 

 

 


健康の基本

 

人は体に害の少ない良い食べ物と水分を取り、そこから栄養を吸収し、

それを体中に滞りなくめぐらせ、不必要なものを排泄することで健康を保つことができます。

もちろん適度な休息も必要ですし、適度な運動も必要です。

 

精神と魂も同じです。

その人本来の姿をゆがませるような心の在り方は自分を苦しめるだけです。

 

普段健康に悪い生活をしているのに、

病気になったら医療機関で治療して「なかったこと」にはできないのです。


治療範囲

検査により数値に異常が認められたもの

医師の診察により「病気」と診断されたもの

治療の方向性

自然治癒力とは反対の「抑える」方向 

得意な治療

検査機器による検査

救急医療

外科手術・薬による治療

不得意な治療

「未病」の治療

筋肉や骨格のゆがみの治療

治療方法がわからない病気の治療

治し方

出ている症状を薬で「抑える」

身体の悪い部分を手術で「取り除く」

治療の対象

内科、外科、整形外科、耳鼻科など部分的に治療 

問題点

 いくつもの症状がある時はそれぞれの科を受診しなければいけない

薬による副作用

抗生物質や抗ウイルス薬が耐性菌・耐性ウイルスを作り出してしまう

根本治療にならない対症療法を続けることによる病状の悪化

原因がわからない、もしくは治療法が確立されていない病気が多い

医療過疎問題 

良い点

治療機関(病院など)が日本全国にある

西洋医療薬が日本全国の薬局で購入できる

情報が多い

医療従事者の国家資格制度があり、一定の水準が保たれている

健康保険制度が適応される

 

誤解されがちな点についての解説

 

治療できる病気はごく少数です

「各医療方法の治療範囲」にあるように、西洋医療の治療対象は全体の2割です。

しかも、治療対象となる人のすべてを治療できるわけではありません。

病名がついていても「原因がわからないから治療できない」

「原因がわかっていても治療法が確立されていない」病気がほとんどで、

治療できるとされているのは約100種類程度だそうです。

 

治療できない病気は根本治療にならない「対症療法」が施されることが多いようです。

 

治療の方向性は自然治癒力とは反対です 

人間には病気やけがを治そうとする自然治癒力が備わっています。

咳、鼻水、下痢などは体に侵入した不必要なものを排泄しようとする働きであり、

熱は病気の原因となる細菌・ウイルスを退治すようとする働きです。

痛みは損傷部位へ血液を送り修復しようとするときに起こる反応です。

西洋医療の治療はこれらを「抑える」「取り除く」もので、自然治癒力と相反するものです。

自然治癒力が高まっている状態の時は自然治癒力と薬の作用を戦わせるより、

消化の良い栄養のあるものを食べ、休息を取った方が良いようです。

 

ただし、自然治癒力が強いダメージを受けていて、

補いきれない時は「抑える」「取り除く」ことも必要だと私は考えます。

 

「医師」であればすべての症状を診れるわけではないようです

人間をパーツごとに分け「科」ごとに治療するため、

専門外のことはわからない医師も多いようです。

 

根拠のある治療がされるようになったのはごく最近です

「この症状の原因は○○であり、故に○○と言う治療法が適している」

と言う根拠のある治療(EBMと言うそうです)が行われるようになったのは

ここ10年から20年ほどのことらしいです。 

 

同じ西洋医療従事者内でも意見が分かれるようです

西洋医療従事者でも他の「科」の治療を「根拠がない」「科学的ではない」

と批判しているのを書籍やネット上で見かけることがあります。

 

例えば精神科の病気は体の検査をして体に異常がないから

「精神的な病気」とされる場合がありますが、

それは「精神的な病気だと科学的に証明されたわけではない」とする医師もいるようです。

実際精神科の病気は診断する医師が変われば

違う病名がつけられるということがよくあります。

 

対症療法

病気の根本原因ではなく、表面上にあらわれている症状を抑えるだけのものです。

根本原因を治療しつつ、患者の不快な症状を取り除くためならば問題ありませんが、

対症療法のみ施している場合は他の弱っている部位に新たな症状があらわれることも多いようです。

根本治療をしないでいるといつまでも治らないため同じ薬を飲み続けることになり、

その場合、一般的には使用期間が長いほど薬の効果が薄れるようです。

 

医師が対症療法で症状を抑えている間に根本治療をしようとしても、

症状が抑えられただけにもかかわらず、

患者が勝手に治療を中断してしまう場合も多くあるそうです。

 

抗生物質

広い意味では「抗ウイルス薬」「抗真菌薬」「抗寄生虫薬」を含むようですが、

一般的には「抗菌薬」を指します。

「菌」とは細菌のことですので細菌が原因の病気にしか効果がありません。

 

私が子育てを始めた20年前は風邪と言えば必ず抗生物質が処方されました。

抗生物質の効かない耐性菌の出現により現在では必要でない限り

抗生物質を使わないようになってきているようです。(特に子ども)

「呼吸器学会」からは「風邪には抗生物質は効かないので処方しないように」

と言う通達が出ているそうです。

抗生物質が効かない時代が来るのも時間の問題とされているようです。

悪さをしない体の中の良い菌にまで作用するため、

常在菌のバランスが崩れて真菌や細菌が爆発的に増えて

他の病気を発症する原因にもなるそうです。

 

副作用

西洋医療薬による「治療上不必要な有害な作用」のことを指すようです。

私は薬剤過敏症で、西洋医療薬による治療が受けられません。

そう医師に指摘されたのは38歳の時で、

それまでは「薬は有益なもの」と思い込んで飲み続け、

体調が悪くなっても他の病気になったのだと思っていました。 

私の子どもたちも何らかの副作用を起こし、投薬を止められたことがあります。

特にアレルギー体質の人は副作用で重大な症状に陥りやすいようです。

 

薬によるメリット・デメリットをよく検討し、

日常生活に支障をきたすようであれば

副作用の生じない医療方法もあることを思い出してください。

 

代謝や排泄能力が落ちている人や未熟な人(主に老人と子ども)は特に注意が必要です。

 

妊娠を望む人は日ごろから副作用を生じない医療方法を選んでおく方が賢明です。

 

西洋医療薬は内臓に負担をかけます
内服薬は必ず内臓を通り、消化吸収され、
不要なものはより分けられて体外へ排泄されます。
外用薬も皮膚から吸収された成分のうち、
不要なものは同じように排泄されます。
それがどんなに有益な薬だとしても肝臓や腎臓などに負担がかかり、
直接的・間接的に自己免疫力を弱める原因となります。

 

予防接種ワクチンには有害物質が含まれており、重篤な副作用があります

まず第一に予防接種は「義務」ではありません。

 

世界中で病気を予防し、人々を救ってきたと思われている予防接種ですが、
「水銀」「アルミニウム」「ホルムアルデヒド」他
人の体には入れない方が良いとされる有害物質が添加剤として加えられています。

製薬会社などは予防接種に含まれている水銀などは「大丈夫」とし、
予防接種の予防効果の方が重要としていますが、
これは有害物質が含まれているのが事実だと言うことです。

 

また、この「大丈夫」とは利害関係のある人が言うことが多く、
現在ネット上には「有害」とする情報があふれています。
それらすべてが「嘘」とするには多すぎるほどです。

 

日本ではほとんど報道されることはありませんが、
予防接種ワクチンに含まれる有害物質が
発達障害やアレルギー他自己免疫疾患などの原因だとする説があります。

 

実際世界中の国々で特定の予防接種ワクチン使用を禁止したり、
「実際には効果がなかった」と政府が正式に謝罪しているなどの事実があります。
「予防効果」については「実際には予防効果はなく、害のほうが大きい」

とされる研究論文が多数ありますが、
これらも日本ではほとんど報道されません。

 

(何故この予防接種にかかわる点については報道されないことが多いのでしょう?)

 

例えば私の子どもの頃インフルエンザの予防接種を毎年打つことはありませんでしたが、
現在のように毎年流行するということはありませんでした。
むしろ「毎年打つのが当たり前」と一般的に言われるようになってから
毎年流行しているように、私は、思います。

 

各国に予防接種による被害者の会が存在しています。

 

私が子育てを初めた20年ほど前は予防接種は「義務」でした。
その後、予防接種の副作用による死亡例が立て続けに起き、
「任意(受けるかどうかは保護者が決める)」になりました。
「義務=国の責任」と言うことになってしまうからです。
つまり、「国が責任を負いきれないもの」と言うことです。

 

また、予防接種が始まったころより、現代の医学は飛躍的に進歩しています。
リスクが多いかもしれない予防接種を
本当に受ける必要があるのかどうか検討が必要な時代になっていると私は考えます。

 

当サイトは「気になる情報があれば必ずご自分でよくお調べください」

と言う姿勢でおりますが、この点については特によくお調べになり、
「自分はどう思い、どう判断するのか?」をよくお考えになるようお勧めいたします。

 

 

自然治癒力
免疫力と言われることもある、人間に自然に備わっている病気を治し、
身体を健康に保つ働きのことです。
西洋医学には「免疫学」と言うジャンルがありますが、
その理論は他の「科」の考え方とは相反することが多いようです。

西洋医学には「免疫力」「自然治癒力」と言う概念自体がないとする説もあります。

一般的には病気を「切って取り除く」「抑える」ことはしても、
身体を回復させる「自然治癒力」については
「患者の体力次第」と言う考え方が一般的のようです。

西洋医学で治療を受けたとしても、
「自然治癒力」の回復については別に対策を立てたほうが良いようです。