病気治療の5段階


ホリスティック医療情報サイト「私の中の森」では様々な医療方法を利用する際に、
「検査」「治療」「勉強」「根本体質改善」「生活改善」の
5段階の手順を踏んで治療することを提案いたします。

病気になるにはなるなりの理由があります。

自分の健康を人任せにせず、
この5段階の手順でご自分の健康を取り戻してください。

1、検査

初めに現在の状態が西洋医学の治療範囲に入るのかどうか検査する必要があります。
(「各医療方法の治療範囲」参照)
西洋医学はさまざまな機器を利用しての検査機関としてとても優れています。

しかし完全ではありません。

西洋医学の検査は平均値を出し、その平均値からはみ出したものを異常とします。
個人差はあまり勘案されないようです。

自覚症状があるにも関わらず「異常なし」とされる場合も多くあります。


その時は次に東洋医学の検査をすすめます。
東洋医学の医師(一般的には鍼灸医・漢方医など)の診察を受けましょう。

東洋医学では望診、聞診、問診、切診の
「四診」という独自の検査方法から詳しく患者を調べます。
特に「切診」の脈診ではその脈からどの臓器に不調があるか、
データでは測りきれない細かなものでも察知してくれます。

ただしすべての鍼灸医・漢方医がこれらの検査をできるとは限りません。
東洋医学にもさまざまな流派があり、脈を診ない人も多くいます。

また「鍼灸医」の看板だけ出して実際は「整体」や「指圧」をしている人も多いので
「四診」を見てもらえるか問い合わせてから行きましょう。

鍼灸や漢方薬になじみのない人ははじめは行きにくいかも。
症状をみてもらうだけでもできないか問い合わせてみましょう。

鍼灸院や漢方薬局で、
「四診」だけを見るサービスをしてくれたら、
もっと東洋医学の敷居が低くなるのになぁと感じます。

病院で漢方薬を出してもらう場合でも、
東洋医学での体質を見極めてもらう必要があります。

西洋医学の医師はたとえ研修を受けていたとしても、
基本的には東洋医学には素人だと思った方が良いようです。

さらに第3の検査として私はホメオパシーセンターで使用している
「QX-SCIO」(通称スキオ)での測定があることをお知らせしたいと思います。

スキオではその人の発する波動を測定することにより、
その人の問題のある部位、感情、潜在意識、
体に必要な栄養素や元素などを知ることが出来るそうです。

(「波動」は量子力学で扱われる現象で、存在が認められています。)

電話などでの音声でも測定可能です。
話せない状態の方、赤ちゃんや動物の測定も可能で無害です。
必要なレメディも教えてくれます。

ホメオパシーセンターでは特にスキオの検査というサービスをしていませんが
相談会を受けるときに、こちらから尋ねれば参考として教えてもらえます。


心の病気の場合も体調不良が関係している場合がありますので、
まずは上記3つの検査を受けてみた方が良いと私は思います。

現在の医療方法でなかなか治らない場合は、一つの医療方法にこだわらず、
とりあえず検査だけでも受けてみてはどうでしょうか。

 

 

2、現れている症状を治療する

次にその時あらわれている症状を治療します。

どのような治療法でもほとんどの場合1の検査の結果を受け治療してくれるでしょう。

けが・やけどなど救急医療ではなんといっても西洋医学が適しています。
止血・手術などです。
鎮静剤なども応急手当として効果が高いでしょう。

「自然療法」にこだわるあまり救急医療さえ拒否する人がいますが、
この場合は西洋医学の治療を私は勧めます。

注意したいのは「1」の検査で西洋医学の治療範囲に入らない症状を
無理に西洋医学にこだわって治療しようとすることです。

出ている症状を「抑える」だけの治療を「対症療法」と言い、
かえって体調を悪化させる場合があります。
(「ホリスティック医療ガイド 西洋医学」参照)
これは医療者・患者双方にとってあまりいいことはありません。

ただし、治療に対する考え方も人それぞれだと思います。

「出ている症状をとにかく今だけ何とかしてくれればそれでいい」
「根本治療しなければいや」
「痛いのや面倒な治療はしたくない」
「お金がかかるのはいや」
等々・・・・。

すべての人に自分をケアする医療方法を選ぶ権利があると私は考えます。
そして、病気のままでいる権利も。

周囲の方は心配だからあれこれアドバイスすると思いますが、
それを超えて、特定の医療方法を強要することは
してはならないと私は考えます。


自分で判断できない子どもさんの治療に関しては
普段一番面倒を見ている方がケアしやすい方法を選ぶのが良いのではないかと思います。

「プラセボ効果(思い込み効果)」はすべての医療方法に起こると言われています。

この言葉は悪い意味として使われているようですが、
ただ単に「心の働きが治療の効果にどう影響するか?」と言うことであって、
思い込みで「効く」こともあればその逆もあるそうです。

私が目にした実験結果では、5分間診療で説明もろくにしない医師が出した薬は効きが悪く、
同じ薬を丁寧に患者の話を聴き、誠実な印象を与える医師が出したら、
「効いた」と答えた人の割合が高くなったというのがありました。

ご自分が、あるいはケアする方が「治る」と信頼できる方法を選んだ方が良いと、
これは様々なプラセボ効果に関する実験の結果として言われていることです。


すべての医療方法が万能ではありませんので
いつまでも治らない場合は他の医療法について調べてみる必要があるでしょう。
(「ホリスティック医療ガイド 調べる時の注意点」参照)

その時は自分が選んだ医療方法が、
その時の症状には効果がなかったことを
受け入れる必要がありそうです。

身体の不調が実は心の問題に関係している場合も多くあります。
「精神免疫学」「心身療法」などをお調べください。

 

 

3、病気について調べる・自分を顧みる

自分のかかった病気について調べましょう。

どういった症状があり、「原因」は何か、「治療法」はどのようなものがあるか、
「日常で気を付けること」などについていくつかの情報源を元に調べる必要があります。

(「調べるときの注意点」参照)

同じ病気でも原因などについて諸説あり、
治療法についてもまったく逆のことを言っているものもあります。

現在の治療方法は「あなたにとっての」最良とは限りません。

医療方法は日々進歩しています。
最新の医療機器が開発されている場合もあります。
また逆にそれがかえって良くない場合もあります。

誤診されている場合も考えられます。
医師・治療師の言葉をうのみにしていては気がつけません。


たいていの情報は西洋医学を元に書かれています。

この世に治療法は一つだけではありません。
ほかの医療方法での見解や治療方法、症例などできる限りの情報を集めましょう。

そうすれば一つの医療法で治らないと言われても絶望しなくて済みます。
自分で自分の病気を積極的に知る必要があります。


この時、自分を客観的にみるのも大切です。

治らないのは医療方法の問題ではなく、
ご自身の生活習慣によるものかもしれません。
誰から見ても原因が明らかなのに、
本人が否定する場合も実は多くあります。

たとえば「不眠症」の人が刺激物を好み、
生活リズムが崩れるような生活をしている場合などです。
(「ホリスティック医療 不眠症について」参照)

病気の人が日常でうまくいかない原因を
自分の落ち度ではなく病気のせいにしている場合もあります。
私は昔、そういう時期がありました。
今から思えば沢山の可能性を無駄にしたと後悔しています。

自分の悪癖は素直に認め改善した方が良いようです。

治療のためにいろいろ調べていたはずなのに、
いつの間にか知識を得ることに夢中になりすぎて
治療がおろそかになっている人がいます。

大切なのは理屈よりもまず、治療を受けてみることです。

納得いかないなら客観的に見てくれる人によく相談し、
医療方法の変更も検討しましょう。

 

 

4、根本原因を治療する

表に現れている症状がすべてではなく、
生まれつきの根本体質が原因となっている場合も多くあります。
リュウマチ・糖尿病・癌などは遺伝病と言う説が優勢です。

西洋医学の医師は「体質だから(あるいは遺伝だから)仕方ないね」とよく言います。

つまり、根本体質は西洋医学では治せないということです

東洋医学でも「元々の体質とはうまく付き合っていくしかない」としているようです。


ホメオパシーでは病気の原因となる遺伝的体質を「マヤズム」と言い、
ホメオパシーの専門家による治療である程度改善できるとされています。

マヤズムには現在次のものがあります。

淋病・梅毒・疥癬(湿疹体質)・結核・癌

これらはあくまで「マヤズム名」で、必ずその病気になるということではなく、
これらのマヤズムの組み合わせでリュウマチ・糖尿病・アトピーなどの
体質となると言われているようです。

私は母方がリュウマチ、父方が糖尿病の家系なので、
もう長い間マヤズム治療を受けています。

生まれつきの体質を変えるのには時間と根気が必要だと私は経験上思います。

生まれつきだから仕方がない、と、
あきらめるのか、
出来る限りのことをするのか、
それはあなたがどのような人生を送りたいか?と言うことです。

どうか良く考えてみてください。

 

 

5、病気の原因となった生活習慣を見直す

病気の根本体質があっても病気を発症する人としない人がいます。
それは生活習慣による違いです。
その問題となる習慣を改めましょう。

「生活習慣病」は以前、「成人病」という名称でした。
しかし、「年齢を重ねたことよって病気になるのではなく、
生活習慣に問題があるから病気になるのだ」と言う考えから
名称が変更されたとご存知ですか?

実はこの「生活習慣の改善」が一番難しいと私は思います。

たいていの人は自分の体質に悪いものほど好む傾向にあります。

肺の悪い人ほど煙草を吸いたがる。
糖尿病の人ほど甘いものを食べたがる。
甘いものは実はリュウマチにも良くありません。

精神に症状を発症しやすい人ほど、
問題のある人との付き合いを持ちたがります。

たいていの家庭では良く食べる食材とあまり食べない食材があります。
それらの偏りが体を構成する元素の偏りとなり、
それが病気の原因となるという説があります。

これは多くの医師や治療師が共通して言うことですが、
病気治療をして治りそうになると治療を中断してしまう人が実に多いそうです。

「病気をできないことの言い訳にしている」「病気治療で頑張っている自分が好き」
「かわいそうと同情されたい」などの心理があるのでしょうか?

これも改めるべき習慣と言えそうです。

考え方の癖もあるようです。
「やたらと人と自分を比べたがる」
「他者に勝ちたがる」
「人のことを悪くしか言えない」
「なんでも悲観的に考える」

自分に良くない考え癖がないか振り返ってみましょう。
なかなか変えられない場合は、
カウンセリングやホメオパシー、
フラワーエッセンスなどの治療を受けるのも良いかもしれません。


他にも、

身体を冷やす。(特に足)これは万病の元です。
暴飲暴食。内臓にかなりの負担をかけます。
小食、好き嫌い。きちんと食べずに新しい健康な細胞が出来るわけがありません。
運動不足。休みすぎもダメです。
過労。休めばいいのにワーカホリックではありませんか?
夜更かし癖。寝る時間になるとついつい何かしようとしませんか?

等々、例を挙げればきりがありません。

「化学調味料を取らない」「牛乳は飲まない」
「有機野菜しか食べない」「動物性たんぱく質をとらない」
などなど様々なことが言われていて、
どれを信じたら良いのかわからないくらい健康情報はあふれています。

厳密に言えばそれらをきちんとやった方が良いのかもしれません。

私も実は色々やったのですが、無理をしなければならないことって、
続かないな~と言うのが実感です。
なんというか、「普段着」じゃないというか。

それでも、
「それはハードルが高すぎて無理」
と、思って何もしないより、
日常でできることからやってみたほうが良いでしょう。

一度には無理でも少しずつ身に着けていけたらいいですね。



健康の基本はきちんと食事をし、それらを消化吸収し、
体中に滞りなくいきわたらせ、不必要なものを排泄することです。
適度な運動と休息も必要です。
身体に悪い生活をしていて、健康でいられると思うほうがずうずうしいのです。

病気になったら病院へ行って薬を飲んで「なかったこと」にできるわけがないのです。


病気はあなたがあなた自身を顧みるきっかけをくれます。
この「病気治療の5段階」が、あなたが健康を取り戻す何かのきっかけになればと願っています。