西洋医学

私は西洋医学に合わない人間のようだ。

まず、どんなに痛くても、具合が悪くても、
病院であちこち調べられた結果、
どこも悪くないとか、
悪いところを見つけられないとか言われる。

顔色が真っ青で、いすに座っていることすらできない状態で、
血液検査で炎症反応が出ていても、
これといった病気が見つけられないといわれる。
腰痛や坐骨神経痛も同じだ。
生理前に座ることも立つこともできないほどの
むくみができても「異常なし」。

そういう場合、根本治療にはならなくても、
対症療法として薬が処方される。
どこも悪くないから薬を出せないと言われる場合もあるが。
炎症の場合は抗生物質、
痛みの場合は痛み止めや湿布薬。
しかしこれが体質に合わない場合も多い。
痛み止めは2~3回飲んだだけで胃を壊し、
歩けなくなるほど痛くなり、それが1ヶ月ほど続く。
痛み止めは飲めなくなり、痛みはそのままで、
胃痛と言う痛みが増える。
湿布も子ども用のものでかぶれて、
ただれたようになる。
咳止めで動悸が激しくなる。
抗生物質で蕁麻疹が出て、半年ほど治らなかった。
鼻水止めに使われる抗アレルギー薬は眠くなり運転ができなくなる。

そういうことを医者に言うと、大抵嫌な顔をされる。
「どうしようもないね」と言われる。
良心的な医師なら、
「副作用が出るなら無理して飲まないほうがいい」
と言ってくれたり、漢方薬などを勧めてくれる。
が、あまり知られていないのかもしれないが、
漢方薬でも胃痛などの副作用は出るのだ。
もっと良心的で勉強熱心な(と感じた)医者は、
整体などの代替療法を薦めてくれた。
逆にテニス肘で診てもらった医師は、
「仕事でも家事でも手を使わないでやりなさい」と言い、
私が無理だと言うと
「じゃあ、治らないね」と言った。

一般の人には、
「病院へちゃんと行かないから治らないのだ」
「具合が悪くなろうと、薬を飲んで治せ」
と言われる。
原因がわからないから施される対症療法でしかない薬を
無理やり飲めと強制されるのだ。

こういう体質の人は、私だけなのだろうか?
また、こういった体質の人は、
現代の医学からすれば「規格外」で、
治療を受けられないまま、痛みと苦しみを抱えたまま、
生きていくしかないのだろうか?

代替療法も医師の支持なしには保険適用で治療を受けることができず、
大抵は高額の治療費がかかる。
また、その療法士も国家資格ではないため技術に差が大きくあり、
ある意味危険にさらされながら治療を受けるしかない。

これは西洋医学だけの問題ではなく、
国が国民の健康を守ることにどれだけ心を砕いているかの問題ではないのだろうか?
私たちには診断を「安心して」受けられる機関が、
西洋医学だけではなく東洋医学やその他の療法にもあり、
保険料を納入している者の当然の権利として保険適用された金額で
「安価に」様々な治療を受けられることは望んではいけないのだろうか?

そう言う難しいことは抜きにしても、
じゃあ、実際、私はどうしたらいいのか教えて欲しい。
この痛みを、辛さを、助けてくれる何かはないのだろうか?

けれど、私の心を占める大部分はこういっている。
「あきらめるしかない」
「痛いのが当たり前だと思って生きていくしかない」と。

 

 

 

ブログに添えた文章

「そんなに病気があるなら何故病院へ行かない?」
と、お思いの方もいらっしゃるでしょう。
でも、行きました。病院、沢山、行きました。
沢山、検査しました。
思えばあれだけ薬飲んで、副作用出て、
それを抑える薬飲んで、副作用出て・・・、と、
沢山薬飲んだのだから、
一回くらいプラセボ効果で効いてくれたらよかったのに。

 

後日記

まだ自分が薬剤過敏症だと知らなかった頃の文章です。


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